エヴァのアニメを見返した

映画が公開されており、ネタバレを踏んでションボリする前になんとか見ねば、と思い、曖昧な記憶を補完するためにアニメを見直しました。

学生の頃ぶりにちゃんと見たがまあ面白い……!!毎日4話ずつ見たんだけど全然苦じゃなかった。
デカくてかっこいいロボットが戦うのはなんだかんだで燃えますなぁ。
男の子なので
……

初見のときは「なんかぐちゃぐちゃで話もよくわかんね〜ぜ!」って思っていたし、世間ではわけわからんアニメ代表みたいな称号がつけられているので、「また見ても分からんのだろうなぁ〜」と思ったけど、今見返したら思いの外話として一本筋が通っていて、抱いてたイメージとの乖離にやや驚いた。

当時より幾分か自分の中のコンテンツへの視聴リテラシーも高まったのかな。
そうだとしたら嬉しいな。

一貫して、自分の存在理由や、そもそも自分とは?というテーマを登場人物の苦悩によって描いており、アニメではテーマへの答えとして、「自分が捉える他者から捉えられた自分というものによって自分、自分が見る世界は形成される。つまり自分のその捉えようによって、自分もその世界も変えることができるのだ。だから自分が存在したいと思えば、それが存在理由になるんだぜ」というところに落としていた。

その辺の話をあの年頃の少年に重ねて描いてるのが上手いな、そら当時の視聴者層の心にズドンと刺さるわ。

余談だが、大の大人(ゼーレも委員会も……)がよってたかってそんなものに骨を折ってる世界、稚拙すぎて怖い。

ここまで見て、「もうアンサーが出たのに、わざわざ映画で描くようなことある?」になった。

十分いいオチじゃないか。
変わらず自分の中で世界が完結してしまっているのに対しては、それでいいのか?と思うけど。

でも、リリスやアダムについてはイマイチよく描かれてない気がするし、そういうところについても触れるのかな。(アニメでちゃんと描かれていたが理解しきれてないだけかもしれない)

あと、アニメ版とはまた異なるアンサーを導き出すんだろうか。そうだとしたら楽しみだなぁ。

頑張って旧劇と序破Qを見て、映画にたどり着こうと思います。がんばるぞ〜

 

おわり

 

追記(2021/3/20)

旧劇を見て、「あ、まだ補完始まってなかったのか…」になった。
たしかに25話くらいで「これはその始まりに過ぎない…」とか言ってたな。そりゃ映画もやりますわ。

組織、人、計画の関係性といった構造的なややこしさと、矢継ぎ早に展開される心情描写のややこしさが絡み合って凄まじく難解だった。

しかしその難解なパートを越え、人類の補完が行われた終盤、「それでも他人とのふれあいを望む」という答えに行き着いたのは「だから新劇に続くのか」という納得感も相まってかなりグッと来ました。

その答えを導き出したシンジ君が行きつく先が楽しみ。
早く新劇も全部見たいぜ。

(補完したあとに気付いて元鞘に収まるの、メチャクチャだな…とも思いましたが補完の際のモノローグでレイが「寂しさが人の心を埋めていく」と語っていたとおり、その補完では人の心を真には埋められなかった、ってことなんですかね。自分と他者というものがあって、その2つの境界がクッキリとした上で、他者に認められることでしかその空白は埋められないということなのかな、などと……)