劇場版「冴えない彼女の育てかた Fine」を観た

やっと観ました!!!!!!!!

いや、本当に本当にいい映画でした……。

昼間に観たんですが、ずっと視聴後の余韻を引きずっていて、文章でも書かんと収まらん!!!になりました。

 

映画が公開されたとき、アニメを観てから随分と時間が空いていたからかなんとなく食指が動かずに、観るのを見送ってしまったんですよね。

が、やはり心残りで「アニメも含めて最初から全部見直すか…!!!!!」と重い腰を上げ、つい先日アニメを観終わり、今日映画を観たんですが、すっごく良かったんです……!!!

 

正直ゲーム制作パート*1や、安芸君の感情の動き*2など、ムム……?と思ってしまう点も無くは無かったんですが、丁寧に丁寧に育ててきた「加藤恵」というヒロインの魅力がこれ以上ないほどに引き出されており、個人的にはもうそれだけで100点!!!!!!!という感じでした。

 

テンプレ感たっぷりのヒロインたちの対比を成す、ゆるやかに気持ちが高まっていき、気持ちが見えそうで見えない。そんなもどかしい「全く新しいメインヒロイン、加藤恵」がアニメ二期に渡り、それはそれは丁寧に描かれてきました。

それらを経て、お互いを意識し始めてからの加藤恵の”メインヒロインルート”が劇場版にあたるわけなんですが、緩やかで繊細で淡々とした、そんな恵が止められない気持ちに押されて突き進んでいく姿がたまらなく可愛いんです……!!!

手を繋ぐシーンが特にお気に入りで、ゲーム制作の為だからと長い言い訳を話しつつも、繋いだ手からお互いの温度をゆっくりと確かめ合うようなこのシーン、繊細な恵の魅力も、そんな恵の変化もありありと伝わってきて、本当に素敵なシーンでした。

ここの手の動きのアニメーションも、細やかに感情を映し出していて凄まじいんですよね………

なんてことない一幕も、”これまでの恵との関係”がしっかり描かれていたからこそ、より際立つんだろうな……と感じます。

その幸せの重みを感じられるからこそ、デートとゲーム制作を反故にしてしまったあの心苦しさはもう痛いほどで。

そんな困難を乗り越えた末のハッピーエンドも凄く凄く嬉しかったです。

 

改めてこうしてストーリーラインだけなぞると、ドラマチックではない、平凡なお話に見えます。

でも、その中で生きる恵との息遣いが、そこに至るまでの「恵の、恵との変化」がこれらの”ありきたり”を何倍にも彩ってくれているんですよね。

このアニメは、加藤恵は、恋愛アニメとして間違いなく新しい道を拓いたんだ!!!と確信をもって感じられます。

 

本当にいいアニメをありがとうございました…!!!!

*1:素人がゲーム会社に交渉に…!?

*2:終盤で英梨々に泣いて謝るには、そこまでの感情描写が足りてなかったのでは……?と思ってしまいました